水辺の涼
作者/三世家元 角田一忠
花材/太藺、河骨
花器/白、青釉見込水盤
花型/生花(株分け)
いけばなでは水辺や水中に生息する植物を水ものと称し、特に夏には欠かせない花材として重用しています。口の広い花器を使い、水をたっぷりと見せるのが水ものをいける場合の習いとなっています。外側が白、内側が青く色分けされた大きな水盤に、代表的な水ものの太藺と河骨を株分けにしていけた作例ですが、両者の対照的な持ち味を通い合わせて、涼しげな水辺の趣をすっきりとあらわしました。