めでたい花材で祝意を盛り上げる
作者/三世家元 角田一忠
花材/南天、葉牡丹、万両、笹、小菊
花器/緑釉八角水盤
花型/盛花
「難を転ずる」に通じる南天を主材にして、「富貴」の意をもつ葉牡丹や、景気のよい名を好まれる万両、竹にかえた笹などいずれもめでたい意味あいをもつ花材を取り合わせて、新年の祝意にあふれた花をいけました。大きく広がる南天の足もとに、葉牡丹を据えて安定感を出し、万両、笹、小菊をあしらいましたが、さらに大小の石を見え隠れに配して、風景描写的な雰囲気も感じられる作品としました。