弧を描かせて伸びやかに蔓を生かす
花材/作者/三世家元 角田一忠
蔓梅もどき、くちなし(実)
花器/焼き締め花瓶
花型/折り入れ
蔓梅もどきは、実が熟すにつれて緑から黄橙色に変わり、さらに、三つに裂けて黄赤色の種があらわになります。青実の時期から使われますが、実がはじけると彩りが華やかになって、蔓の動きがさらにいっそうきわ立ちます。大きな弧を描かせて二本の蔓を空間にはたらかせ、同系色の朱色の実をのぞかせたくちなしを根締めに入れました。