第28回 日本古流いけばな展(2008初夏・・・つどう花々)


[会期]2008年6月13日(金)〜14日(土)

[会場]新宿アイランド・アクアプラザB1

主催=日本古流幹部会・家元 角田一忠


   第二十八回日本古流いけばな展(アイランド展)が、会場を野村ホールから移して六回目の開催となりました。回を重ねて会場にも慣れる頃ですが、この会場は常に新鮮な空間を提供してくれます。まだまだそれだけ会場を使いこなすまでになっていないことかもしれません。

 今展は、家元を始め100名の先生方が出品いたしました。(本部82名・山梨支部13名・静岡支部4名)作品数は89作(家元・自由花70作・生花19作)自由花の中には合作6作が含まれています。年々出品数が減少の傾向にあるのが気がかりですが、末永い開催を願って努力してまいりたいと思います。個々の作品は見ごたえのある充実した作品が多く見られ、流展に対する思いが一つになってきた感があります。特に山梨、静岡支部の先生方には遠方にも拘わらず力作を発表していただき感謝いたします。

 家元作品は、二つの壺を使いアレカヤシを軸にブラシの木、ウイキョウ、インデイアンドラセナを配した大作を出品戴きました。自由花席は合作を含め、季節感のある素晴らしい作品に溢れていました。研究会の成果は確実に作品に現れています。生花席は、季節柄花木が少ない中花材に工夫を凝らし堂々として、見ごたえのある作品が目立ちました。

 正教・補佐席も花材や花器にバリエーションがあり楽しく見ることができました。いけ込み時は雨でしたが、会期中は晴天に恵まれ、二日間で551名の入場者を数えました。(昨年571名)会場受付には中国四川省大地震・ミャンマーサイクロンの募金箱が置かれ、多くの方々にご協力戴きました。集まったお金(27,211円)は日本赤十字本社にお届けいたしました。開催二日目(13日)朝、作品手直し中に館内放送で岩手・宮城内陸地震の報が入りました。
 


<会場全景>


家元(角田一忠)

(家元顧問席)

         


(自由花席)


(生花席)