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2005年11月19日更新

小笠原・父島をたずねて

ビロウの枯葉で葺いた東屋が点在する浜辺
亜熱帯の植物が植えられているメインストリート「湾岸通り」

小笠原・父島をたずねて         四世家元 角田一忠
 小笠原を訪ねることに決めたのは、何人かの知人からのんびりしているという話を聞き、「のんびり」に憧れて決めた。小笠原諸島は東京から1000キロ離れているが都内。小笠原丸・6900トンで25時間かかる。父島には空港が無いので旅程に余裕を持っていった。父島の二見港に着くと品川ナンバーの車がお迎えに来ていてちょっと違和感があった。
 民宿から浜まで2~3分、青い海、白い浜、強い日差し、人影はまばら。ビロウの枯葉で屋根を葺いたあずまやが日差しをよける様に三箇所ある。本を持参して海風を楽しんだ。スズメはいなくてたくさんのめじろを見かけた。メインストリート「海岸通り」には亜熱帯の植物のトックリヤシ、トックリヤシモドキ、ハイビスカスなどの街路樹(http://www.s-araki.com参照)あった。
 台風接近の情報があるなかグラスボードで「海中公園、イルカと一緒に泳ぐ」というツアーに参加。イルカとは3回遭遇、荒れる波間に数頭グループで接近してくる、わくわくするがしっかり船辺をつかむ、大きなうねりに船底にたたきつけられてしまたりする。天気予報によると波の高さ四メートルということだ。そんな激しい波も島の影に入ると静かになり海中公園では色とりどりの四、五〇センチあるような魚が寄ってくる。
 ビジターセンターの係りの人と一緒に浜辺を散策したとき車のわだちのような跡を見つける。前夜ミドリウミカメが産卵に上がってきた足跡ということ、六月~七月が産卵の時期で、孵化は八月~九月で子カメの脱出が見られることもあるそうだ。私たちは小笠原海洋センター主催の子カメの放流に参加した。人家の無い「宮の浜」で行われたが、まっくらで足元も見えないので手探りで歩いた。満天の星空に天の川を始めてみたが夏の星座を思い出したがあまりにも多い星にまったく見分けが付かなかった。カメは明るい方へ走り出すそうだ。陸地は墨を流したように真っ暗闇、海は月明かりと星明りで銀ねずみ色に輝いている。それで海を知るのだそうだ。子カメの甲羅はまだ柔らかく手足をばたつかせてとても元気だ。木の箱から出すとかわいらしい姿でいっせいに海に向かう。生存率は〇、五パーセントだそうだ。今回の放流で一匹も帰れないことになる。二〇人位の参加者は幸運を祈って拍手で送り出す。
 昼間行ってみると、少し高い岩のうえから海中を見るとコバルト色のフダイや黄色のチョウチョウウオの泳いでいるのが見える。センターの説明では一メートルくらいの深さのところでもたくさんの熱帯魚が見えるということであった。小笠原は一五九三年に小笠原貞頼により発見されたといわれている。大神山公園の見晴台へ登っていくと木々の下草にサンセベリアの群生やリュウゼツランを目にした。お土産に「ハカラメ8セイヨウベンケイ」」の葉を買った。葉を鋲で壁などに留めておくと三週間ぐらいで芽が出て来て、それから鉢に植え替えるそうだ。我が家の葉にも小さな芽が出てきた。

投稿者 ken : 2005年11月19日 10:25