二世家元の業績


一世家元は、創流以来三十五年の長きにわたって門下を慈しみ、導いてきましたが、昭和十三年三月、志し半ばにして逝去いたしました。その遺業を引き継いだのが長男の二世角田一忠です。

二世家元は本名を実といい、一世家元の厳しい教育を受けました。

家元襲名時には三十四歳の壮年期にありましたが、折しも、世情は第二次大戦直前の時期であり、間もなく開戦となりました。

華道活動を中断して戦災難民の救済に全力を傾けました。終戦後は東京都中央生活相談所の主幹として、戦災で苦しむ都民のために尽くしたのです。

1975年(昭和50年)10月 主婦の友社にて
その後、世情も落ち着きを取り戻した昭和二十三年、家元の座に戻り華道活動を再開しました。

日本古流一流のみの隆盛にこだわらず、広く華道界全般の繁栄のために活動のスケールを広げていきました。

昭和二十五年、東京都茶華道連盟の結成に参画したことを皮切りに、昭和三十三年、超流派的な親睦団体の「いけばな協会」の創設や、健康保険組合の設立に力を尽くし、

さらに、昭和四十一年発足の全国的な華道作家組織「日本いけばな芸術協会」の設立にも多大な貢献をしました。

1980年(昭和55年) 創流80周年記念 第10回夏季講座

岡本太郎氏と会話する二世家元

その間、流展はもとより、各種団体主催の華展にも精力的に出瓶し、日本古流の基礎を確立しました。

これらの業績が評価され、昭和五十五年に勳五等瑞宝章を授与されました。

1978年(昭和53年)7月 いけばな芸術協会「懇親会パーティー」

高松宮殿下、家元、小原豊雲理事長、細川護貞会長、麻生和子顧問

二世家元の作品